生花祭壇事業の歴史
生花祭壇とは、生花のみを使用して作成する葬儀用の祭壇です。
そもそも生花祭壇は、白木祭壇の装飾のために生花を使ったのが始まりで、
かつては水盤に生けた切花を持ち込んで祭壇の上に置くだけのものでした。
しかし、それでは祭壇によって高さが異なってしまうため、
見栄えが悪くなってしまうことやクレームが起こることもありました。
そこで、当社は葬儀場に生花を持ち込み、祭壇の規格に合わせた飾り付けを始めました。
その結果、祭壇に応じた様々な創意工夫が可能になりました。
当初は花の色合いや大きさを調整して祭壇を飾り付けていただけでしたが、
徐々に花の組み合わせを工夫して線画の絵を描くようになりました。
さらにそれが進化して、現在では立体的な広がりを持った生花祭壇へと変化していきました。
それから当社は自分たちで作り上げたこの生花祭壇スタイルを関東地方へはじめて持ち込み、
生花祭壇の先駆者的存在として成長を続けてきました。
生花祭壇事業の特徴
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ご要望に応じた企画・提案
生前に故人が好まれていた生花を使用したデザイン、故人の人柄を偲ばせるデザインなど、ご葬家のご要望に応じた創作祭壇の企画・提案を行っている。
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全国展開
全国各所に支店・営業所を展開しており、地域性を加味しながら同一サービスを提供。
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技術認定制度
「技術認定制度(全15級)」を設け、生花祭壇の制作技術継承・標準化を図る。
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技術力
創業40年以上の伝統の中で培った技術力を駆使して、生前に故人が好まれていた生花を使用した花飾り、故人の人柄を偲ばせるデザインなど「感動していただける花飾り」を信念に、技術に心をこめて商品のご提案をしております。
また、当社は生花祭壇制作の制作技術と継承と標準化を目的として、独自の「技術認定制度(全15級)」を設け、技術者の育成にも力を入れております。
こうした社内教育のもと、クオリティの安定した商品を提供しております。
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機動力
近年、大都市圏では、家族葬や密葬といった小規模なお葬儀が増加傾向にあり、数多くの生花祭壇の作成能力が必要とされています。そこで当社は、関東エリアでの「生花祭壇・供花の集中生産方式」を導入いたしました。これにより、各工程における効率化を実現し、生産・販売・(原料調達などの)物量拡大を可能にしました。また、お客様に近いエリアへ営業拠点を展開し、納品までの更なるリードタイムの短縮を図っています。
また、東日本大震災慰霊祭のような大規模かつ同時多数の施行が必要な場合においても、全グループ各拠点から技術スタッフが集結し対応することができます。
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コスト競争力
加速度的に進む葬儀1件あたりの単価下落に対応するため、当社はこれまでに蓄積してきた高い技術力による取扱件数の増大に加え、他社を寄せ付けない低コスト化による市場シェア拡大と、優位性の獲得を目指しております。今後も更なる利益体質への変革を図るため、次のような効率化施策を実施しております。
顧客ニーズを積極的にフォローするためのサービス提供
低コスト祭壇の開発
生花祭壇・供花の集中生産方式の更なる効率化
労務比率の適正化と安定化更なるコストの効率化により利益体質への変革を目指しながら、高品質・低価格商品の提供をしてまいります。
また、当社は2011年に、国内の葬儀業界では初めてとなる「供花のライン生産方式」を導入いたしました。これは、従来熟練技術者が1つの供花を一貫して作成していたものを、一連化した複数の社員が部分的に組み立てる方式で、これにより作業効率の大幅な向上、労務費率改善へとつなげております。
生花卸売事業の特徴
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独自の流通システム
全国各地の卸売市場と仲卸業者に地域志向の傾向がある中、当社は生花祭壇事業の拠点展開に伴い、全国の中央・地方卸売市場と提携。加えて、全国の生産者とのネットワークを通じて全国の相場情報を取得し、社内での共有により、お客様へのスピーディで満足度の高い商品提供を図る。
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情報収集力
同一規格の生花であっても地域により価格差があるため、仕入れ担当者を当社各支店及び営業所に配置。これにより各エリアでの価格・需要動向を把握し、最適な価格にてご提供。
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値付けの説得力
国内外からの調達比率のバランスを図ることで、天候不順や需給の急激な変動へのリスクを最小限にした最適調達。
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冷蔵輸送
顧客サービスを強化するべく、国内物流業者と連携して国内外生産地から消費者まで一貫したコールドチェーン(冷蔵輸送)を展開。
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独自の流通システム
従来の生花の流通は、エンドユーザーに届くまで、中間業者、卸売市場、仲卸・小売業者という多くの段階を経ていました。この流通システムをエンドユーザーの視点から見直し、仕入れ先にこだわらずサプライヤー(売り手)とユーザー(買い手)を直結する 「ビューティロジスティックシステム」を構築することで当社グループは仲卸としてユニークなポジションを築いています。
生産者と直接取引を行う「市場出荷前取引」では、生産者から商品情報(花の採花予定時期、販売希望価格、出荷数量など)を市場に出荷する前にご提供いただき、生産者とユーザーを直結。時間・費用ともに、素早く、適正な価格で鮮度の良い商品をお客様へ提供しています。
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情報収集力
当社は、取扱商品を生花祭壇の主要商品(菊・バラ・ユリ・カーネーション・トルコキキョウ等)に絞り込むことにより、少品種大量ロットというスケールメリットを生かしながら全国の葬儀関連会社の生花部門等を中心に販売をしております。
取扱商品を絞り込むことで、より詳細な商品・マーケット情報を取得し、そのタイミングにおける需要と供給のバランスを把握することができます。
刻々と変化する全国の商品・マーケット情報を把握しているからこそ、ビューティロジスティックスを基盤とした流通で、急な仕入れにも対応することができ、お客様のニーズに合った商品の調達・販売を行っています。同一規格の生花であっても地域により価格差があるため、仕入れ担当者を当社各支店及び営業所に配置することで各地域エリアでの価格・需要動向を把握し、最適な価格のご提供に努めています。 -
値付けの説得力
当社は、生花流通のどの段階からも花を仕入れ、販売をしています。そのため、値付け(商品の価格設定)の信頼性は、生産者への「販売に対するアドバイス」、また生花店・葬儀社などのお客様への「購買の判断のアドバイス」において必要不可欠です。お客様や生花祭壇事業からの需要動向情報と、生産地・卸売市場などからの供給動向情報に基づいた当社の値付けは、その情報取集力の高さから説得力と信憑性に重みを与えています。
事業間のシナジー
生花祭壇事業 × 生花卸売事業
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利益の相互補完
生花祭壇事業における生花祭壇の価格が一定であるのに対し、生花卸売事業では仕入れ価格に対する一定の割合が利益となります。そのため仕入れ価格が下落すると生花卸売事業の利益は減少しますが、生花祭壇事業では原価が下がることによって利益が増加するという利益の相互補完ができます。
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在庫リスクの回避
突発的に受注が発生する葬儀において、当社は花の仕入れ数量を生花卸売事業で調整し、かつ生花祭壇事業で使用する花を中心に少品種にて卸売を行うため、常に花のロス率を非常に低く抑えられています。
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情報のフィードバック
生花祭壇事業では、消費者や生花店から需要や消費動向を、一方生花卸売事業では生産地、卸売市場からの供給動向が獲得できるメリットを生かし、それらの情報をスピーディかつ効率よくフィードバックし相互の事業に有効活用しております。
ブライダル装花事業の特徴
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確かな技術
多くの一流ホテルや式場にブライダル装花を提供してきた確かな技術
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クオリティの高い生花
産地直送のフレッシュな花を取り入れ、クオリティの高い生花を提供
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技術力
ブーケやコサージュやリストレット、ヘアアクセサリーから会場を彩るフラワーディスプレイまで、生花事業の豊富な経験と、最新のトレンドを取り入れたデザインで、最高のブライダルフラワーをトータルプロデュース。
近年の多様なニーズにも、これまで培ってきた経験とノウハウにより、新郎・新婦のイメージやテーマに合わせ、柔軟に対応します。 -
展開力
近年の業界動向としましては、少子化により婚姻件数は年々減少を続け、更には「ナシ婚」の増加等により市場規模は減少傾向にあります。その一方で、ゲストハウスウエディングがマーケットに定着し、また晩婚化により結婚式単価が一部上昇等するなど、既存のホテルや専門式場による競争激化の様相を呈しております。このような状況の中で、大都市圏を中心とした、式場におけるブライダルフラワー装飾の独占業務委託を獲得し、そのエリアを拡大してまいりました。
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ホスピタリティー力
年間2,200組以上の婚礼や、生花ディスプレイをお手伝いしています。これまで、その圧倒的な品質、スピードに加えホスピタリティー力(心のこもったおもてなし)が高く評価され、信頼性の向上とともに成長を続けています。